企業のミッションステートメントを考える その1

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ミッション・ステートメントの効果
ミッション・ステートメントの効果



またまたですが、ミッション・ステートメントについて。

今回は企業のミッション・ステートメントについて考えていきたいと思います。

そもそも、なぜミッション・ステートメントは必要なのか?

それはやはり、目標をはっきり設定することが大切だからです。

人は誰しも、フラフラと周りに流されてしまいがち。はっきりした目標とは、

ヴィジョン

これがあるとないとでは、人生が全く違ってきます。

ヴィジョンの必要性は企業にも然りです。

ヴィジョナリーと呼ばれる人物で著名なのは、アップル社創設者の故スティーブ・ジョブズ。ハイテクやビジネスと業界の枠を超え、今の社会をすでに代表するアイコン的存在です。伝記映画がすでにハリウッドで2回も制作されたことからも、その影響力の大きさがうかがいしれます。

それでは、ジョブスのヴィジョンとはなんだったのでしょうか? 

端的に表すものとして、Apple創世記の1980年に述べた以下の言葉が有名。

To make a contribution to the world by making tools for the mind that advance humankind

訳:思索のためのツールを作り、人類の進化を促す。そうすることにより、世界に貢献する。

ハイテク機器を単なる道具ではなく、人の考え方に影響を与えることのできる「創造物」として捉えています。その「創造物」を通して、世界の未来をきずく力添えになれたら、というのが願いだったのです。

ステーブ・ジョブスのヴィジョン

  1. 道具から創造物へ
  2. 思考・クリエイティビティの刺激
  3. 1.+2.=よりよい未来を築く



ヴィジョンのみの危うさ

少し周りを見回してみると分かりますが、ジョブズに負けないくらい壮大な夢やヴィジョンを持っている人は以外と多いもの。会社でマネジメントレベルに到達している人になると、その割合はもっと増加。さらに、起業家ともなると、誰でもヴィジョンを持っているといっても過言ではありません。

でも、企業の96%が創業10年以内に倒産するといわれています。

ここでいえるのは、創始者がヴィジョンを持っているだけでは、会社は成功しないということです。

これにはもちろん様々な要因が考えられますが、そのうちのひとつは、せっかくの立派なヴィジョンをトップ抱いていても、それ社内で共有できてない場合。トップと社員との間に仕事に対して温度差があり、組織として足並みが揃っていないのです。

それは「和」が乱れているから。

社内の「和」を育むうえで欠かせないのが、何を隠そう

企業のミッション・ステートメント

なのです。

全員参加

企業のステートメントを作るうえで一番大切なのは、そう、全員参加です

全員参加について、「Seven Habits of Highly Effective People」著者のスティーブン・コヴィーはどのように述べているのでしょうか?

[T]o be effective, that statement has to come from within the bowels of the organization. Everyone should participate in a meaningful way -- not just the top strategy planners, but everyone. Once again, the involvement process is as important as the written product and is the key to its use.

訳:効果的であるためには、ステートメントは組織全体で生み出す必要がある。ストラテジー・プランナーだけでなく、全員が意義ある方法で参加すべき。くり返すが、この参加の過程というものは、出来上がったステートメントと同じくらいに重要で、そのステートメントがどのように使用されるかの鍵を握っているのだ。

また、コヴィーはコンサルタントとして何らかのミッション・ステートメントを掲げている企業の仕事を引き受ける際、以下の質問をするそうです。


コヴィーの質問

1. 会社にミッション・ステートメントがあることを知っている社員数
2. ミッション・ステートメント内容を知っている社員数
3. ミッション・ステートメントを作成に関わった社員数
4. ミッション・ステートメントを承認し、判断の基準としている社員数

なるほど。

意義ある形での全員参加。これを実行することにより、全員の意見が、会社の顔となるミッションステートメントに反映されるのです。

参加も強制的なものではなく、自主的なものが理想的。

といっても、最初から自主的な全員参加は無理かもしれません。どの会社にも、悲観論者、皮肉屋、シラケている社員はいます。マネジメントに反感や猜疑心を持っている人も少なくないかもしれません。

しかしながら、最初は強制的でも、誰の意見も反映させる、という意識であきらめず進めていけば、最初はそっぽを向いていた人も、こちらを向いてくれるのではないでしょうか。

Design Thinkingってなに?」でも触れましたが、無駄な意見はないをモットーに企業のミッション・ステートメントを作り上げるのです!


すぐれた企業ミッション・ステートメントの実例

ミッション・ステートメントは書いてしまってそこで終わり、というものではありません。文字に記した事柄を実行して始めて、作成した意味が生まれるのです。

ステーヴン・コヴィーはすぐれた企業のミッション・ステートメントの例をいくつか挙げていますが、そのうちのひとつを要約して紹介します。

ショッピングセンターのマネージャーを訓練するためにとある都市をコヴィーが訪れたときのことです。

コヴィーはそこで宿泊したホテルのサービスの高さにいたく感銘を受けました。

従業員のひとりひとりが、ゲストのことを心から気遣って自主的に判断を下し行動をしているのは、一目瞭然でした。

このサービスの高さのはどこからくるのだろう?

好奇心をあおられたコヴィーは、ホテルのハウスキーパー、ウェイトレス、ベルボーイを次々に問いただし、思いやりのサービス精神がカルチャーとしてそのホテルに根付いているのだと確信しました。


そのホテルのミッション・ステートメント

「妥協を許さない、お客様のニーズにあったおもてなし


コヴィーはホテルのマネージャーに、誰がこのミッション・ステートメントを作成したのか尋ねました。

返答は、

従業員全員

でした。

ハウスキーパー、ウェイトレス、受付け係を含めた、全員です。

それぞれの部署でホテルのミッション・ステートメントを作成し、それを統合させたものが、実際にホテルで使用されているミッション・ステートメントだったのです。

これなら、ホテルの従業員全員の意見がくみいれられていることになります。

そのホテルでは、「妥協を許さない、お客様のニーズにあったおもてなし」の姿勢が、接客面だけでなく、同僚との接し方、幹部のマネジメントスタイル、給与の決定、雇用、従業員のトレーニングといった、それこそホテルビジネス全体に影響を及ぼしていたのです。

すごいですね!


今回のまとめ

企業のミッション・ステートメントはなぜ必要なのか?

  1. はっきりした目標=ヴィジョンを定めるため
  2. このヴィジョンを社内で共有するため

企業のミッションステートメント作成の一番重要なキーは、

全員参加。

組織のミッション・ステートメント作成後に一番必要なのは、

全員実行。

くどいようですが、

全員参加、全員実行。

やはり欠かせないのは、チームワークということでしょうか。

経営のミソは、なんだかんだいってチーム作りなのかもしれませんね。ブログ書きながら、色々考えさせられます。


先ず、和を以って貴しとなす(by 聖徳太子)

精神でこれからも頑張っていきます。

関連ブログ:
ミッション・ステートメントの重要性
Design Thinkingって何?

参照:


The 7 Habits of highly Successful People by Stephen R. Cove
https://www.depts.ttu.edu/upwardbound/books/the-7-habits-ofhighly-effective-people.pdf