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2016/09/12

ビジネス・貿易英語と機械翻訳について書いてみる その2

弊社サイト:www.usstreamline.com



最初のポストで書くべきだったのですが、機械翻訳プログラムに分かりやすいとはなんなのか少しでもよいから調べてみよう思いついたのには理由があります。


弊社には日本からヴィンテージ・建材の買い付けに来られているお客様が何組もおられます。
弊社のアテンドサービスをご利用(詳細はアテンドはアンティークの買い付けに必要か?をご覧ください)されていな方は、もちろん御自分でショップでの交渉をしていただくことになります。
留学経験がある・英語を勉強しているお客様はよいのですが、弊社には英語がさっぱりというお客様も多数おられます。そういう方は機械翻訳のアプリに頼っているみたいなのですが、上手く意味が伝わらないと相談を受けることは少なくありません。


例えば、Y様は値段の交渉をヴィンテージショップでしているときに、


「値段どうにかなりませんか」


とグーグル翻訳で携帯に打ち込んだそうです。


で、これが通じません。


グーグル翻訳で上記の文章を打ち込むと、


You do not become price somehow ? (あなたはどうにかして値段になれますか?)


とハチャメチャに英訳されます。


しかし、


値段を下げてくれませんか? 


と入れると、


Can you lower the price ? (値段を下げられますか?)


これなら理解出来ます。


また別のヴィンテージショップで気に入ったランプが見つかったので、


「これと同じような商品どこかほかの店においてありますかね」


と入力しましたが、なかなか通じません。


グーグル翻訳では、Is there in the same kind of goods and this is somewhere other shop (同じ種類の商品はありますか? これはどこか同じお店です) と出てきます。


店員さんの答えは、購入されたようなランプはその店に一台きりだというものでした。


上の原文を以下のように書き換えてみました。


「同じ種類のランプを探しています。他のお店は同じランプを持っていますか?」


英訳は、
We are looking for the same type of lamp. Or the other of the shops have the same lamp?


正直苦しいですが、理解はしてもらえると思います。


翻訳機械プログラムに理解しやすいを日本語


機会翻訳を使用する場合は、プログラムが理解しやすい日本語を入力しないと、意味の通じない英訳が出てきてしまいます。それだけでも問題なのですが、意図とは逆の意味の英訳が出てきたり、もしくは相手の機嫌を損ねるような文章が表示される可能性もあります。


使用時に基本的に気をつけないとならないことは、


  1. 日本語の文章は短く切る:文章は一般的に長くなればなるほど理解するのが難しくなります。一般雑誌の文章が硬派な文学・専門雑誌の文章に比べて短いのはこのためです。英字新聞でいえば、USA TodayとNew York Timesの文章を比べると、どちらが平明な英語なのか一目瞭然です。
  2. 不必要な要素は入れない:細かいニュアンスを伝えよう、とは考えず、根底的な意味をを伝える、を念頭に置いた方が得策です。だから形容詞や副詞はなるだけ省きます。文章は名詞と動詞が基本的な意味を伝える上で大切なのです。
  3. 自然な日本語は忘れる:翻訳機械プログラムが理解しやすい日本語、これが目標です。


のようです。他にも色々気をつけなければならない点はあるでしょうが(例えば、日本語に主語を入力したほうがいいのか、関係節が英訳に出た場合、など)これらはおいおい見ていきたいと思います。


ご質問がありましたら、どしどしお問い合わせください!!

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2016/09/10

ビジネス・貿易英語と機械翻訳について書いてみる その1 

弊社サイト:www.usstreamline.com

今回は最近読んだ記事について紹介します。また、訳文を無料の機械翻訳プログラムを利用して逆翻訳してみます。どうしたらマシーンにとって理解しやすい日本語を構成できるのでしょうか? シリーズで考えてみます。今日はその第一弾です。


本日の記事のタイトルはBusinessweekの Is the U.S Missing The TPP Train?


TPPとはTrans-Pacific Partnership の略称です。


日本語にはどう訳されているのでしょうか? 朝日・日本経済新聞は「経済」という単語を加え環太平洋経済連携協定としているのに対し、外務省は結構シンプルに環太平洋パートナーシップ協定と呼んでいます。


ちなみにWikipediaはTPPを環太平洋戦略的経済連携協定と訳していますが、これは調べてみるとTPPでなくその基本となる協定のTPSEP (Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement )を指しているようです。アメリカの通商代表部(USTR)も今話題になっている協定をTPPと呼んでいるので、間違いなでしょう。


TPPの説明はこのくらいにして、Businessweekの記事に移ります。タイトルを直訳すると「アメリカはTPPトレインに乗り遅れるか?」となります。トレインの部分は強調のために使用されている暗喩で、日本語には入れない方がすっきりと理解出来ます。


この記事ではタイトルが示す通りアメリカがTPP参加に遅れ、それが理由でTPP自体がお流れになってしまうのではないかと危惧しています。そうなってしまうと、TPPに現在のところは参加していない中国・インド主導のRCEP(Regional Comprehensive Economic Partnership/東アジア地域包括的経済連携)が世界最大の貿易協定として勢いを得ることになりかねません。これには現在のところアメリカは参加していないので、TPPがダメになれば、将来東アジア地区の経済が生み出す恩恵を受けられない可能性が出てきます。アメリカにとっては痛いですね。


さて、それでは訳の方にいってみたいと思います。


原文:
The TPP will live or die based on what happens in Washington, since U.S. participation is essential for the agreement to succeed.


翻訳:
TPPの生死はワシントンで何が起こるかにかかっている。米国参加がこの協定の成功には不可欠だからだ。


コメント:1文でも訳せれるのですが、やっぱり短くしたほうがすっきりするような気がして、2文に分けました。おそらくそのほうが機械翻訳プログラムにとっても理解しやすいのではないかと思います。


では私の訳文がどう逆翻訳されるか見てみます。


Weblioでは...
The life and death of TPP appear what happens in Washington. This is because participation of the United States is indispensable for the success of this agreement.


コメント:まず、The life and deathなのですが、これでは意味が「生か死」ではなく「生と死」になってしまいます。この節はよく伝記のタイトルに使用されます。
例:The Life and Death of William Shakespere
ウィリアム・シェークスピアの一生


The life or deathならオーケーでしょう。


また、appearなのですが間違いですね。この単語の基本的な意味は「現れる」「~のように見える」です。


participation の前にはtheがあったほうがいいような。もっとも、新聞等メディアでは冠詞が省かれることはよくありますが。でもグーグルしてみると、やはりtheをつけるのが慣用のようです。


Google Translateでは...
Life and death of the TPP is depends on what happens in Washington. US participation is essential because it is the success of this agreement.


コメント:
Life and deadについては上記と同じです。


TPPのあとのisはいりません。dependsが動詞なのでこのままだと動詞が重ってしまいます。isを省くか、またisを残すならdependsをdependentと形容詞するとよいでしょう。


後半はbecause以下が違っていますね。米国参加がこの協定の成功だ、と英訳されています。


最終的には:
途中のステップはスペース上割愛しますが、最終的には以下の翻訳で落ち着きました。結構意訳になってしまうかもしれませんが。


TPPの成否はワシントン次第だ。米国の参加がこの協定の成功に不可欠だから。


Google Translate:
The success or failure of the TPP is up to Washington. Since the participation of the United States is vital to the success of this agreement.


Weblio:
The success or failure of TPP is up to Washington. Because participation of the United States is indispensable for the success of this agreement.


悪くないのではないかと思います。

英語に関して不明な点・質問のある方はコメントいただけると嬉しいです!!


T.Y