2016/09/13

使える輸出・輸入テクニック その1 予備審査制度を知っていますか?

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予備審査制度
問題解決



予備審査制度を知っていますか?


商用の荷物を輸入した際、荷物が通関時に止まってしまい予期していた以上の日数を要してしまったという苦い経験はお持ちでしょうか?


1日や2日の遅れでも、生鮮食品など価値の下がる商材もありますし、劣化の心配のない商材でも納期が遅れてしまうことがあります。商売で納期が遅れてしまっては、信用もなかなか築けません。


また、アマゾンFBA販売用に輸入を行なっている場合は、価格がすぐに変動するので、アマゾンに納品したときには値が下がってしまっていたという状況も発生します。


それに加え、最悪の場合には荷が開封検査されてしまうという場合もあります。これには日数と追加手数料が発生するので、絶対に回避したい状況です。


いずれにしても、荷が止められれば、税関とのやりとりに余計な時間・労力を費やすことは避けられず、ストレスの原因になります。


以上のように、通関時に荷が止められると百害あって一利なしです。


輸出のお手伝いをさせていただいている当社の経験からいいますと、決まった商材を大量に輸入されている商用のお客様よりも、帰国用お荷物を発送される個人のお客様の方が通関時でのトラブルに見舞われるケースが多いようです。また、商用での輸入なのですが、ヴィンテージショップの方々も結構モメることが多いようです。


個人帰国用の荷物とヴィンテージショップの商材に共通する点とはなんでしょう? 


それには以下の2点が挙げられます。


  1. 品目の種類が非常に多い。
  2. 商品金額を証明出来ない場合がある。 


上記の1に関しては、実行関税率表の品目ごとに細かく荷を分けておくのがベストです。衣類についても、ズボン・シャツ・ジャケットというようなざっくりとした振り分けでは、通関時にあまりいい顔をされません。実行関税率表はかなりややこしいので、品目ごとの分類の仕方はプロに相談するのが一番です。


上記の2に関しては、個人の荷物の場合は真正直に購入した額をそのまま申告する必要はありません。年数が立てばモノの価値は下がります。金額の申告には結構「さじ加減」が必要となります。また、ヴィンテージショップ・フリーマーケットでの購入に関しては、なるだけレシートを発行してもらいます。手書きでもかまいません。不可能な場合は、正直に購入額を申告します。


さらに、なるだけ細かく荷物の写真をとっておくことをお勧めします。特に船便での輸送には、モノをひとつひとつ写真にとっておくことを強くお勧めします。通関時に写真を求められるケースが最近数多く発生しています。


予備審査制度


上記の点に気をつけて書類を準備します。通関時のトラブルは十中八九書類不備に起因するので、このステップで手を抜いてはダメです。逆にいうと、ここが確実に抑えてあれば、通関がスムースに行く可能性はぐっと増えます。


それでも念には念を期したい場合は、予備審査制度を利用します。これは事前に書類を提出し、不備がないかを確認をしてもらう制度です。利用して損はありません。


この制度は、書類をきっちりと準備しても荷を止められる可能性の否めないヴィンテージを船便で発送されるお客様に特にお勧めです。


詳しくは次のリンクをご覧ください。


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